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アメリカの肌再生プログラムとの出会い
植田:軍資金を集めることに成功し、そこからどのようにしてメーカーとしての地位を確立していったのでしょうか。
奥迫:その後、コンサルの方に「どうすれば開発ができるか」と相談して、いろいろと情報を集めて回っていたのですが、そこでアメリカの肌再生プログラムと出会いました。現在の弊社の製品の本質的な考え方になっているものです。当時まだ日本ではあまり知られていなかったので、まずはそれを日本に広めようと思いました。というのも知り合いの方がそれを利用してとても肌が綺麗だったので、身近に実績を感じていたからです。
植田:開発の前にまだ日本にない技術を知り、それを広める事業を始めたのですね。
奥迫:はい。その製品が単価20万円で3カ月間利用のパッケージだったのですが、なかなか販売が難しそうだと思いました。そこでまずは紫外線も強く肌荒れの悩みが比較的多そうな沖縄県にスポットを当てて、沖縄県のエステティックサロン様に電話でアンケートを始めました。「20万円でシミや小ジワがとれたら使用したいと思うか」ですね。そこで反応がよかったので、まずは近場の関西のエステティックサロン様から卸売の営業を始めました。導入には諸々で200万円かかるものだったのですが、兵庫県のエステティックサロン様500件にDMをまくと、15件のリアクションがあって、なんとそこから10件の契約が決まりました。
植田:まずは市場調査として顧客の反応をアンケートで伺ったのですね。そしてかなりの契約率の高さですね。
奥迫:そこから順調に関西のエステティックサロン様50件から契約をいただくことができました。ただそこからが大変でした。詳細は差し控えますが、契約上の都合で営業が停止という状態になってしまったのです。打開策としては、アメリカでの研修をクリアした医師によるクリニックの設立が必要ということになりました。お客様にはお待ちいただいたうえで、協力してくださる医師の発掘を余儀なくされたのです。